恋のドキドキより大切!安心感のある恋愛を育む「セロトニン的恋愛」のススメ

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「彼からの連絡が来ないと不安で仕方ない…」 「付き合っても長続きしなくて、いつも同じパターンで終わってしまう」

もしあなたがそんな悩みを抱えているなら、ぜひ最後まで読んでいただきたいのです。

実は私も、以前は恋愛に依存してしまうタイプでした。好きな人ができると、その人のことで頭がいっぱいになって、相手の言動に一喜一憂して、気づけば自分を見失っている。そんな不安定な恋愛を繰り返していたんです。

でも、安心感のある恋愛というものを知ってから、私の恋愛観は180度変わりました。ドキドキハラハラする刺激的な恋愛ではなく、穏やかで心が満たされる、セロトニン的な恋愛の素晴らしさを実感したのです。

この記事では、長続きする恋愛に必要な「安心感」の正体幸せホルモンが導く安定の心理学、そして依存ではなく自立した恋愛を築く方法をお伝えします。読み終わる頃には、きっとあなたも「安心感のある恋愛」を育てたくなっているはずです。

目次

なぜドキドキだけの恋愛は長続きしないのか?

恋愛初期の「ドーパミン」という魔法

恋愛初期の燃えるような感情、あの胸のドキドキや高揚感は、主にドーパミンという脳内物質の分泌によって引き起こされます。ドーパミンは、相手を強く求める気持ちを強め、物事に前向きになれる素晴らしいホルモンです。

でも、ドーパミンには一つ大きな弱点があります。それは、目的を達成してしまうと消えてしまう性質を持っているということ。例えば、「付き合いたい」という目標が叶って恋人関係になった途端、あのドキドキ感が薄れてしまった経験はありませんか?

私もそうでした。付き合う前はあんなにドキドキしていたのに、いざ付き合ってみると「あれ? こんなものかな」と感じてしまって。これって、ドーパミンの特性だったんですね。

長続きする恋愛に必要な2つの「幸せホルモン」

持続的で安定した関係を築くために本当に重要なのが、セロトニンオキシトシンという二つの「幸せホルモン」なのです。

<セロトニンとオキシトシンの違い>

セロトニン:心の土台を整える セロトニンは、精神のバランスを整えることで、美容と健康に良い働きをします。また、睡眠・覚醒リズムを調整するメラトニンを生成し、しっかりと睡眠を取るために必要不可欠です。

セロトニンを多く分泌させるためには、太陽の光を浴びることや運動をすることが重要です。つまり、セロトニンが十分分泌されている状態とは、精神的にバランスが取れ、穏やかで前向きな状態を指します。これが、恋愛における「安定」の土台となるのです。

オキシトシン:絆と安心感を生む もう一つの幸せホルモンであるオキシトシンは、多幸感を与え、好きな人との絆を深める「愛情ホルモン」と呼ばれています。家族や恋人、友達、動物とのスキンシップによって分泌を増やすことが可能で、分泌が増えることによって心が穏やかになり、精神的に安定した状態で過ごすことができます。

<幸せホルモンチェックリスト> あなたの恋愛は、どちらのホルモンが優位ですか?

  • □ 相手の連絡が来ないと不安で仕方ない(ドーパミン優位)
  • □ 一緒にいるとホッとする(セロトニン・オキシトシン優位)
  • □ 会えないと禁断症状のように辛い(ドーパミン優位)
  • □ 穏やかな時間を共有できる(セロトニン・オキシトシン優位)
  • □ 刺激やドキドキがないと物足りない(ドーパミン優位)
  • □ 何気ない日常が幸せに感じる(セロトニン・オキシトシン優位)

安心感のある恋愛を作る3つの柱

柱1:「安心感」の本質を理解する

「安心感」と似た言葉に「居心地の良さ」がありますが、実はこの二つは異なります。「安心感」は精神的な安定を意味するのに対し、「居心地の良さ」は空間や雰囲気を含めたより包括的な快適さを意味します。

例えるなら、「安心感」は家の基礎であり、「居心地の良さ」は家の内装のようなもの。しっかりとした基礎(安心感)があるからこそ、快適な内装(居心地の良さ)が活きるのです。

「安心感」は、パートナーシップにおいて最も強力な接着剤となり、夫婦や恋人間でお互いを信頼し、支え合い、共に成長していくために不可欠なのです。

柱2:自立した対等な関係を築く

相手に安心感を覚えてもらうために、そして自分自身が安定した恋愛を築くために最も大切なのが、自立した女性・男性であることです。

自分の世界を大切にし、相手に依存するのではなく、対等な立場で接することで、お互いに安心感を持てる関係になります。

精神的な自立とは、「あなたが〇〇だから私は悲しい」ではなく、「私は〇〇という状況で悲しさを感じている」と、自分の感情に責任を持つことです。恋愛に依存せず、自分の人生を自分のペースで切り拓くことができる「自分軸」を持つことが、結果的に最高のパートナーシップを築くことにつながります。

相談者のBさん(28歳女性)は、以前は彼氏ができると仕事も趣味も二の次にしていたそうです。でも「自分軸」を意識して、趣味のヨガを続けながら恋愛するようになってから、不思議と関係が安定したと教えてくれました。「自分の時間を大切にすることで、彼との時間もより充実するようになった」と。

<自立度チェックリスト>

  • □ 恋愛以外の趣味や楽しみがある
  • □ 友人関係も大切にできている
  • □ 仕事やキャリアに前向きに取り組んでいる
  • □ 一人の時間も楽しめる
  • □ 自分の感情を相手のせいにしない

柱3:共感と傾聴で感情を安定させる

女性は生物学的に「感情の生き物」であり、結果ではなくプロセスを共有してもらうことで、ありのままに寄り添ってもらえたと感じます。女性が話をする目的は、結論を出すことでも議論でもなく、話すこと自体が目的であり、話すことでストレスを解消している側面があります。

男性側が女性の感情を追体験し、プロセスの中で何を感じたかに興味を持つことや、相手の気持ちを汲み取り共感することは、関係の安定に直結します。

適切なタイミングで愛情を示し、感謝を伝えるコミュニケーション(「好きだよ」と伝えること、感謝を伝えること)は、相手に安心感を持ってもらい、情緒の不安定さを軽減させることができます。

<今日からできる安心感の伝え方>

  1. 相手の話を最後まで聞く(途中で解決策を言わない)
  2. 「それは大変だったね」と感情に共感する
  3. 「いつもありがとう」と小さな感謝を伝える
  4. 「好きだよ」「大切だよ」と言葉にする
  5. ハグや手を繋ぐなどスキンシップを増やす

Z世代が教えてくれた新しい愛の形「蛇化現象」

理想化を越えた真の受容

安定した恋愛関係の最も健全な形の一つが、最近Z世代の間で話題となっている「蛇化現象(へびかげんしょう)」です。これは、従来の「蛙化現象(かえるかげんしょう)」とは真逆の心理状態を示します。

蛇化現象とは、相手のどんなことも良く思える現象で、好きなあまり、何をしても「かわいい」「カッコイイ」と思ってしまうことを指します。他の人がやったら嫌いになってしまう行動も、好きな相手だから何でも許せてしまう現象です。

例えば、鼻毛が出ていても、歯に海苔が付いていても、それを笑って受け入れるやり取りこそが「蛇化ってる」状態です。完璧な部分だけでなく、ダメな部分も含めて愛せる、これこそが本当の愛なのかもしれませんね。

蛇化現象と自己肯定感の深い関係

蛙化現象は、しばしば自己肯定感の低さと関連しています。自己肯定感が低いと、自分に釣り合うためには「完璧な相手」でなければならないと相手を過度に理想化しがちで、現実の相手の欠点に直面した際のショック(蛙化)が大きくなります。

一方、蛇化現象を起こす人は、相手の良い部分だけでなく、欠点も含めて一人の人間として受け入れることができる、比較的自己肯定感が高く、他者に対しても寛容である場合が多いと考えられます。

相手の弱い部分を知ることで、より深い信頼関係や絆を感じ、愛情が深まるという側面があり、これこそがセロトニン的恋愛がもたらす安定の核心です。

私自身、パートナーの「だらしない部分」を見たとき、以前なら幻滅していたかもしれません。でも今は、その不完全さも含めて愛おしく思えるんです。完璧じゃない姿を見せてくれるということは、それだけ心を許してくれているということですから。

安定した恋愛を阻む「依存」から抜け出す方法

恋愛依存症と見捨てられ不安

セロトニン的な安定した恋愛とは対極にあるのが、恋愛への依存です。依存状態では、恋愛関係が不安やストレスの原因に変わり、心の健康が脅かされます。

恋愛依存症とは、恋人の存在が生活の中心になり、自分の感情や行動が相手に大きく左右されてしまう状態を指します。その根底には、幼少期の愛着形成や過去のトラウマと関係する「見捨てられ不安」や「自己肯定感の低さ」が存在しています。

自己肯定感が低いと、「誰かに愛されること=自分の存在価値」となってしまい、パートナーからの愛情を失うことを極端に恐れます。その結果、嫌われることを避けるために自分の本音を押し殺したり相手に合わせて尽くしすぎたりし、健全な関係を築くことが難しくなります。

<恋愛依存度チェック> 3つ以上当てはまる場合は要注意です。

  • □ 恋人からの返信が遅いと不安で仕方ない
  • □ 恋人の予定を常に把握していないと落ち着かない
  • □ 恋愛がうまくいかないと何も手につかない
  • □ 自分の意見より相手の意見を優先してしまう
  • □ 嫌われないように本音を言えない
  • □ 一人でいることが耐えられない
  • □ 恋人のために自分の予定をキャンセルすることが多い

「他人軸」から「自分軸」へのシフト

不安定な恋愛から抜け出すためには、「他人軸」ではなく**「自分軸」**で生きることが不可欠です。

他人軸とは、自分の価値観よりも周りの評価を優先し、相手の言動に振り回されてしまう状態です。例えば、「親に喜ばれるような結婚がしたい」といった考えは他人軸です。

一方、自分軸とは、「私はどうしたいのか」「何を大切にしたいのか」という内側の声に耳を傾けることで形成されます。

自分の行動や発言を直接的にはコントロールできない他人に振り回されてしまうからこそ苦しくなりますが、自分軸で恋愛ができると、自分の意思をコントロールして意思決定ができるため、感情が極端にネガティブに振れることも少なく、恋愛を楽しみやすくなります。

自己肯定感を高める5つの実践法

セロトニン的な安定を得るためには、自分の価値を他者に委ねるのではなく、自己肯定感を高め、自分自身を大切にすることが必要です。

<明日から始める自分軸の育て方>

1. 小さな成功体験を積み重ねる 「今日は10分早く起きられた」「資料を期限内に提出できた」など、どんな小さなことでもOK。自分を褒める習慣をつけましょう。

2. 恋愛以外の夢中になれることを見つける 趣味や仕事など、恋愛以外にエネルギーを注げるものを持つことで、恋愛に依存しなくても生きられる自立した精神を育てることができます[1]。

3. 太陽の光を浴びて運動する セロトニン神経を活性化させるために、朝の散歩や軽いジョギングを習慣にしましょう。

4. 自分の感情を言語化する 「私は〇〇という状況で△△を感じている」と、感情に責任を持つ言葉で表現する練習をします。

5. 信頼できる友人や家族との時間を大切にする 恋愛以外の人間関係も充実させることで、一人の人に依存しない心の余裕が生まれます。

まとめ:穏やかで深い愛を育てていこう

長続きする安心感のある恋愛には、3つの要素が必要です。

  1. セロトニンとオキシトシンという幸せホルモンを意識する
  2. 自立した対等な関係を築き、共感と傾聴で感情を安定させる
  3. 依存ではなく自分軸を持ち、相手の不完全さも受け入れる

ドキドキハラハラする刺激的な恋愛も素敵ですが、本当に心が満たされるのは、穏やかで深い安心感のある恋愛なのだと思うのです。

私自身、恋愛依存から抜け出して「自分軸」を持てるようになってから、パートナーシップが驚くほど安定しました。相手の不完全さも愛おしく思えるようになり、まさに「蛇化」してる状態かもしれません(笑)。

あなたも、心・魂・体から満たされる「セロトニン的恋愛」を、一緒に育てていきませんか?まずは今日から、自分を大切にすることから始めてみてくださいね。あなたらしい、穏やかで深い愛を応援しています。

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